
MCA無線機のサービス終了対策は?円滑に移行いただくための注意点
長らく日本の無線インフラを支えてきたMCA無線サービスは2029年5月末に終了します。
このため、現在、MCA無線のサービスを利用している事業者(企業や自治体)は、MCA無線のサービスが終了する前に、新しいインフラに移行する必要があります。
このページでは、MCA無線からの移行をスムーズに進めるために、検討すべき内容について解説します。
サービス終了間際での機器入替にはリスクもあります。そのリスクを回避し、事業に影響を与えず、円滑に移行するためには、早めの準備が必要といえます。
MCA無線サービス終了までのスケジュール
MCA無線の機種別スケジュール
MCA無線サービスは2種類あります。
サービス終了日が異なりますので、現在ご利用中の方は、まず、その確認を行ってください。
| 1)800MHz帯デジタルMCA | 2029年5月31日 サービス終了 |
|---|---|
| 2)MCAアドバンス | 2027年3月31日 サービス終了 |
「サービス終了はまだ先だから」とか「終了ぎりぎりまで使おう」という考えは、一見 費用をかけないという意味では正しいかもしれませんが、リスクをはらんでいるともいえます。リスクを把握し、組織として、MCA無線のサービス終了を見据えた「計画的」かつ「早め早め」の準備が必要です。
MCA無線を日常業務や緊急時等のBCP対応のインフラとして利用している場合、その移行には余裕をもった対応が必要です。シームレスな移行を実現するには、事前準備から入替、安定した稼働まで一定の時間が必要なことを理解したうえで、移行計画を組むことが大切です。また、リスクについても確認しておきましょう。
移行にあたって、考えておくべき 主なリスク
したがってサービス終了が近づくにあたり、部品やアクセサリーなどの供給が滞るリスクがあります。
この場合、計画した時期に納品や配備が間に合わないという恐れがあります。
以上のような移行のリスクを考察した場合のスケジュールを下記に紹介します。是非、参考にしてください。

MCA無線とは
MCA無線のあらまし
MCA無線サービスは 一般財団法人移動無線センター(以降MRC)が40年以上にわたり提供している業務用無線に特化した通信システムです。
MCA無線は、全国に100以上の基地局が設置され、日本全国をカバーする専用通信網としてBCP対策、災害時など緊急時の通信手段として主に利用されてきました。
MCA無線からの移行を検討する場合、そのいい点を活かしつつ、デメリットの少ない通信システムを選ぶことが大切です。
MCA無線のメリット・デメリット
| メリット | デメリット |
|---|---|
|
◯災害時・緊急時に強い
専用の通信回線を利用するので災害時や緊急時のキャリアの通信規制に関係なく、通話が可能
|
●ランニングコストが高い
月々の利用料が他の通信に比べて高く、送信するデータや通話量が契約量をオーバーすると別途費用が必要
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◯日本全国で通話が可能
全国に100以上の基地局があり、日本全国多くの地域で通話が可能
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●利用できるエリアが狭い
山間部やトンネルなどMCA無線サービスがカバーしていない場所もあり、さらに建物内では専用回線の電波が届かないケースも
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|
◯混信の心配がない
同じユーザーコードが割り振られた同士でしか通信できないため、混信や盗聴のリスクが限りなく低い
|
●免許が必要
MCA無線を利用するには総務省の免許が必要。免許の有効期限(5年)がくると、更新手続が必要
|

IP無線が選ばれる理由
無線通話機器の比較
無線通話ができる主な機器を比較してみましょう。下表のように、IP無線機は、MCA無線機と機能面・操作面で共通点が多く、外観等も似ています。したがって、MCA無線を利用している事業者の皆様にとって違和感なく、スムーズに移行できるシステムといえます。
| MCA無線 | IP無線 | 一般業務用無線 (SR) |
携帯電話 (スマホ) |
||
|---|---|---|---|---|---|
| 免許 | 必要 | 不要 | 必要 | 不要 | |
| 通話相手 | 一対他 | 一対他 | 一対他 | 一対一 | |
| 通話範囲 | 広域(地域) | 広域(全国) | 特定エリア | 広域(全国) | |
| 経常費用 | 月額 | 月額 | 不要 | 月額 | |
| 無線機形状 | 携帯機 | ◯ | ◯ | ◯ | × |
| 車載機 | ◯ | ◯ | × | × | 指令局構成 | ◯ | ◯ | × | × | スマホ型 | × | ◯※ | × | ◯ |
| 動態管理 | ◯ | ◯ | × | ◯ | |
IP無線機への移行時のメリット
MCA無線機からIP無線機に移行した場合には、以下のようなメリットも享受できます。

- 定期的な免許の更新に伴う費用や工数が不要となります
- 屋上アンテナなどの設備を維持していく必要がなくなります
- 月額費用を抑えることができるケースも少なくありません
- 全国の広いエリアで通話できるようになります
- さらに商業施設構内、地下街、主要道トンネルでも通話が可能です
MCA無線機からの移行のしやすさに優れるIP無線機
IP無線機の中から検討
MCA無線からの移行にあたり、IP無線が選ばれている点は、前に述べた通りですが、なかでもスマートウェーブのIP無線機は移行性のしやすい無線機といえます。その理由としては以下が挙げられます。
1)継続性(使い慣れた操作感が継続)
2)経済性(コストを抑えることもできる)
●ポイント1:継続性(使い慣れた操作感)
スマートウェーブのIP無線機は、「MCA無線機の設計思想を踏襲」して作られています。
-
無線機の操作感がほぼ同じ
したがって、入れ替えた無線機の操作がわからないなどのストレスもほぼありません。
-
MCA無線の設定(例えばグループ設定など)が、ほぼそのまま引き継げます。
エアダウンロードで設定が自動的に進む手続きも同じです。
-
車載機、携帯機、指令局構成が変わらず、マイクなどの選択肢もMCA無線機とほぼ同等です。
(今お使いのマイクを継続して使用することができます。)
※一部除く

●ポイント2:経済性
スマートウェーブのIP無線機は、導入コストやランニングコストを抑えることが可能です。(契約内容による)
-
保証期間は、車載型無線機で5年、携帯型無線機は3年。
故障リスクの低さは修理費の削減に加え、運用時のロスコスト低減などに効果があります。
-
車載型無線機では、本体外寸やネジ位置などが同じなので、取付作業に手間がかからず、短時間での入替が可能です。
-
オプション類(マイク、取付金具など)の転用※が可能なので導入コストを抑えることができます。また使い勝手もほぼ同じなので導入時の操作研修などに時間をとりません。
※転用可能な機種は当社営業にご相談ください

スマートウェーブのIP無線機は MCA無線との親和性に設計段階から最大限配慮した通信機器です。
多くのお客様が、MCA無線機から移行にスマートウェーブのIP無線機を選択されています。
IP無線機に移行されたお客様の声
MCA無線サービスの終了発表後に、いくつかの課題を認識し、速やかに対策を検討、IP無線へ置き換えたお客様は少なくありません。そういったお客様は 結果として 早めに安心を手に入れたと感じていただいているとともに、コスト面のメリットや、更新を機に新機能による導入効果を実感いただいています。
移行に際して 導入費用を抑制
マイクなど流用できるオプションが多く、導入時の費用を抑えることができました。
また操作感も同じであるため、ドライバーは違和感なく使えています。
IP無線に切り換えて、遠方へ出向く車両とも連絡が取り合えるようにもなりました。
MCA無線との高い親和性を実感
MCA無線の後継として、新たなシステムの導入を検討するなか、他事業者の評価も高いスマートウェーブのIP無線機を選択。MCA無線との親和性も高く、入替による現場での混乱も回避できました。
早期の移行・導入検討が 経営効果に直結
MCA無線サービスの終了発表後、速やかにシステム移行に着手した結果、免許更新や設備維持などさまざまな費用が不要になりました。
その結果、ランニング費用は削減、新たに導入したIP無線の機能の活用により、業務の効率化や迅速化も実現しました。
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