トム通信工業株式会社
スマートウェーブ・テレコミュニケーションズ社
トップ導入事例鈴鹿タクシー有限会社様

タクシーでのIP無線ソリューションの活用事例

タクシー配車をIP無線システムでサポート
ドライバーと事務所がいつでもつながる体制を構築

タクシー
鈴鹿タクシー有限会社様
車載型IP無線機SV-2000と動態管理システムの導入により
  • タクシー会社のニーズを満たすシステムをスマートウェーブのIP無線で構築
  • リアルタイム性の高い位置把握で車両の位置を適確に把握。迅速な配車を可能に
  • <実車><空車>状態もタクシーメーターと無線機の連動で地図中に表示
 タクシーの安全な運行と迅速な配車には、運行管理者が各タクシーと確実に連絡が取れること、そして、タクシーの位置や状態が適確に把握できていることが重要になります。これを実現するために、スマートウェーブのIP無線システムが採用されました。
  • 課題
    タクシーの配車を行うためには、その方面にある全タクシーの位置と状態(実車/空車)の把握が必要不可欠です。しかし、従来の無線システムでは、十分にその役割を果たせませんでした。
  • 解決策
    IP無線システムを導入することで、事務所で全タクシーの位置と状態の把握ができるようになりました。不感地帯が解消され、ドライバーといつでも連絡を取り合うことができるようになりました。
  • 評価
    迅速で適確なタクシーの配車を行うことができるようになりました。
    また、不感地帯がなく位置も把握できるので、ドライバーに不測の事態が発生してもすぐにサポートできるようになりました。

背景


 タクシーの安全で適確な運行には、事務所とタクシーの間で無線で確実に連絡が取り合えることが欠かせません。しかし、従来の無線システムは不感地帯が多くあったため、必要な時に連絡が取り合えないこともあり、大きな課題でした。(鈴鹿タクシー有限会社 取締役 辻 泰生 様)

 また、以前の鈴鹿タクシー様は車両の位置がわかる動態管理システムを導入しておりませんでした。このため、運行管理者は無線による口頭連絡でドライバーに位置や状態(空車/実車)を確認しなければなりませんでした。これでは、運行管理者とドライバーの双方が手間と時間を要することとなり、迅速で適確な配車指示を出すことができませんでした。もちろんお客様からの要請に対しても迅速に応答することもできませんでした。

経緯


タクシーメーターと無線機を接続して「実車」「空車」の状態を位置情報と共に事務所に伝達


事務所のPC画面上にタクシーの位置や状態を表示(赤マルは空車を示している)
 鈴鹿タクシー様は、無線システムの更新に際し、スマートウェーブのIP無線システムを導入されました。車両には車載型IP無線機SV-2000を搭載し、かつ、空車/実車の信号が無線機に入力できるようタクシーメーターとの接続を行いました。また非常通報ボタンをタクシー車内に設置して無線機と接続しました。事務所には、動態管理システムiGPS7plusを導入しました。

 スマートウェーブのIP無線システムの導入により、事務所の運行管理者と各タクシーは、いつでもどこからでも無線で連絡を取り合うことができるようになりました。音質も良くなったため、「聞き取りやすくなった」とドライバーからも好評だそうです。
 また、タクシーメーターの【実車】【空車】の状態が、事務所のPC画面の地図上に表示されるアイコンの色で判断できるように設定されました。運行管理者は、地図上に表示されたタクシーの位置と状態を見て、最適な車両に対して配車指示を出せるようになりました。
 さらに、ドライバーが非常通報ボタンを押せば、すぐに動態管理システムiGPS7plusに警告音と共に表示されるようにも設定されて、不測の事態に備えることもできるようになりました。

 以前は、音声だけの連絡であったため、実車の報告を聞いた後、空車になったタイミングを見計らって次の配車指示を出していたのですが、動態管理システムのPC画面を見ればタクシーの位置や状態が地図上に表示されて一目でわかるようになったため、配車が格段にやりやすくなりました。位置ばかりではなく、タクシーの進行方向もわかるため、モータープールで待機中か否かも判断できるので配車を行う上でとても便利になりました(辻 様)

導入効果


事務所の動態管理システムiGPS7plusで、タクシーの位置や状態を把握。適確な配車を行います。
 タクシーが鈴鹿市から遠く離れて、名古屋方面に出向いたとしても、距離に関係なく、いつでも、どこからでもつながるようになりました。
 位置や状態が高い精度(15秒毎)で把握できるため、もし、タクシーが配車指示とは違った方向に走っている場合にも、すぐにその状況を把握でき、ドライバーにルート変更の修正指示を迅速に行うことができるようになりました。さらに、タクシーの走行速度もわかるため、ドライバーに安全運転の啓蒙を行うこともできるようになりました。

 鈴鹿タクシー様では、スマートウェーブのIP無線システムを導入いただいたことで、運行管理者は、迅速で適確な配車が行えるようになったと共に、ドライバーを見守り、いつでも必要なサポートを行うことができるようになりました。

鈴鹿タクシー様での事例から、運輸業におけるスマートウェーブの
IP無線ソリューションの導入効果を、以下の3点で説明させていただきます。

不感地帯の解消

 自営無線、地域振興無線、MCA無線などからスマートウェーブのIP無線に移行することで、不感地帯は大幅に解消され、距離にかかわらず通話ができるようになります。また、音質もよくなります。
 NTTドコモの携帯電話の通話エリアであればパケット通信が可能であるため、タクシーが活動する、観光施設・商業施設の構内(地下街を含む)でも、IP無線システムはつながります。

 従来の無線システムでは、新たにビルや構造物が建設されると不感地帯が新規発生してしまうため、無線施設の改善や拡張などを行う必要もありましたが、IP無線システムでは不感地帯が増えるようなことがほとんどありません。


鈴鹿タクシー様は、屋上に自営無線のアンテナを立てていました。

適確な位置把握で、ドライバーをサポート

 スマートウェーブのIP無線機は、15秒毎に位置情報を発信するため、動態管理システiGPS7plusの画面上にてリアルタイム性の高い位置把握が行えます。また、iGPS7plusはインターネットに依存しないシステムであるため、レスポンス良く動作します。
 運行管理者は、iGPS7plusの画面を見ながら、ドライバーに適確な指示を出すことができるようになります。

 また、iGPS7plusの画面には通話してきた無線機の履歴が表示されるため、例えば、配車依頼の電話対応のため、無線システムから一時的に注意をそらしたタイミングに受信があったような場合でも、電話対応が終わり次第、iGPS7plusの画面を見て、すぐに連絡をしてきたタクシーに確認の発信を行うことができます。

 iGPS7plusは1年分以上のログを蓄積できます。走行や待機の履歴を見直すことで、無駄を削減する効率的な運行検討を行うことや、安全走行をドライバーに啓蒙するデータとして活用できます。

動態管理システムiGPS7plusは、15秒毎の高いリアルタイム性でタクシーの位置把握を行うことができます。

車載型IP無線機だからできる拡張性

 車載型IP無線機は、通話機能のみならず、車両に搭載された機器やボタンと接続することで、様々な状態を事務所のiGPS7plusに伝達することができます。
 鈴鹿タクシー様では、タクシーでは重要となる【実車】【空車】の状態を伝達するように設定いただきました。また、非常通報ボタンをタクシーに設置いただき、緊急時の連絡を行うことも可能としました。

 車載型IP無線機SV-2000は、タクシーだけではなく様々な業務用の車両の状態(例=ドアの開閉)を伝達することが可能です。さらにタッチパネルを接続して、より多様な情報を伝達できるようにすることも可能です。
※接続にはオプションのケーブルをご用意いただく必要があります。


販売店のご紹介

中部電子システム株式会社様
タクシーの位置を精度高く補足できるスマートウェーブのIP無線システムを提案させていただきました。
中部電子システム株式会社
三重営業所
所長 松浦史人 様

ご採用商品紹介

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