旅客サービスにおけるＩＰ無線ソリューションの活用事例

ＭＣＡ無線を負担なくＩＰ無線システムに移行
新システム活用で業務の効率化を実現

バス

シティアクセス株式会社様

ＭＣＡ無線からＩＰ無線に移行し、動態管理システムも導入したことで

地域密着のバス運行を行う上で欠かせない無線システムの継続性、経済性、利便性を確保
費用と運用に負担なく、かつ、スムーズに無線システムの刷新を実現
業務の効率化、迅速化を実現。ジャストインのバス配車がより確実に

　ＭＣＡ無線のサービス終了が告知されたことを機に新システムへの移行を模索。
　スマートウェーブのＩＰ無線システムへの移行を実施したことで、従来のランニングコストを維持したまま、最新の機器やシステムの導入を実現。さらに、業務の効率化や迅速化、中長期的なコストダウンも実現。運行管理者、ドライバー双方の負荷軽減と安全運行にも貢献。

課題
ＭＣＡ無線サービスが2029年に終了する。地域密着のバス運行を行う上で無線機の利用は必須であるため、早期に移行して課題を解決しておきたい。
解決策
費用負担が無く、使い勝手も変わらないスマートウェーブのＩＰ無線機への移行を実施。さらに、動態管理システムも導入する。
評価
15秒毎の高い精度の動態管理システムの活用により業務の効率化、迅速化が実現された。また、運行管理者とドライバー双方の負荷軽減も実現し現場から喜ばれている。

背景

シティアクセス株式会社総務部
課長岩村直樹様

　シティアクセス様は、地場密着で貸切バスの運行を中心に事業を行われています。地場密着の強みを活かし、地域のイベントや冠婚葬祭での送迎を行うことも多いのですが、イベント進行に合わせてジャストインでバスを指定場所に着けることがお客様から期待されることも多いそうです。このため、無線機の運用はとても重要だそうです。

　シティアクセス様では、長年にわたりＭＣＡ無線を採用してきました。しかし、ＭＣＡ無線サービスは2029年に終了することが2023年の秋に告知されました。

　そこで、シティアクセス株式会社　総務部岩村直樹課長は、ＭＣＡ無線の後継となるシステムを導入するため、代理店に提案を求めました。結果として、シティアクセス様は、ＭＣＡ無線をスマートウェーブのＩＰ無線機に切り替えたことで、今まで以上に無線機の活用が可能になり、効率的で迅速なバスの運行が行えるようになったそうです。
　この経緯について、岩村様にお話を伺いしました。

経緯

ＭＣＡ無線機からのＩＰ無線機への
交換作業はスムースに進められました

ＭＣＡ無線機で
利用していたマイクを流用

　「毎月の経費は従来と同等です。それなのに、無線システムは最新になりました。車両の位置把握は以前から行ってはいましたが、iGPS7plusのような高精度で充実した機能が無線システムの更新で活用できるようになりました。
　追加費用の負担も無く最新の無線システムに刷新でき、これによって業務の迅速化、お客様への対応の迅速化が共に実現できましたので、早々にＭＣＡからのリプレースを実施して良かったです」と岩村様は、システムの更新の経緯と成果を説明されます。

　「ＭＣＡ無線で使っていたマイクなどの備品も流用できた点もコスト低減になりました。また、流用により使い勝手も変わらずに済みましたので、機器更新による現場の混乱もありませんでした。」と、コスト面のみならず、移行作業がスムースに行われたこと、操作説明会のような現場の移行工数も不要であったとの説明もいただきました。

　他にも、ＭＣＡ無線機の場合は車外設置が必要な屋外アンテナもＩＰ無線機では不要となるため、このコストや設置費、不具合リスクが無くなる点や、数年おきに必要であった無線免許更新の手間も費用も不要となる点など、多数のメリットを代理店から説明いただき、早期に更新する意思を固めたそうです。

導入効果～月額費用を増やさずに利用価値を高める～

大画面の地図にてバスの位置を把握

運行管理者の席
携帯型ＩＰ無線機も併用運用

　「ＭＣＡ無線を運用していた頃は、お客様の期待にお応えするため、運行管理者は、頻繁にバスの位置をドライバーに問い合わせていました。イベント進行の予定に遅滞なく、送迎バスを到着させるためです。しかし、これでは双方のフラストレーションが高まってしまいます」と、従前の課題を説明いただきました。
　「スマートウェーブのＩＰ無線システムを導入した後は、動態管理システムiGPS7plusの機能により、バスの位置が地図上に表示されるようになりました。これにより、管理者とドライバー間で頻繁に無線通話の連絡を取り合う必要が無くなりました。
　管理者とドライバーの双方の負荷軽減にもなり、何よりもお客様からのお問い合わせに迅速にお応えができるようになりました」と、システム更新後の現場の状況を説明いただきました。

　また、「スマートウェーブのＩＰ無線システムの場合、15秒毎に位置把握ができることも魅力でした。他社の類似システムは分単位の位置把握になります。この場合、首都高速道の利用も多い当社の場合、1分間に1kmも先に進んでしまっています。この位置把握の精度の高さはとても重要です」と、スマートウェーブ商品の特長に対して高い評価をいただきました。

　事務所では、大画面ディスプレイを設置し、バスの動きを職場の皆で共有できるようにされていました。「地場密着なので、同じ地図エリアにバスが多く集まりがちなので、大画面にしたほうが見やすいという点もあります」と、職場に設置した大型ディスプレイの意図の説明をいただきました。
　一方で、地元の中核エリアの地図上から遠くに出向くバスには、iGPS7plusの追跡機能を利用した別ウィンドウを開くことで、継続して位置情報が把握できる機能を活かした運用もされておりました。
　また、緊急通報が行えるようバスにボタンを順次設置しており、万一の際には、この大型ディスプレイに緊急事態が通知され、迅速な対応が行えるように、安全対策の取り組みをさらに拡大されています。

シティアクセス様での事例から、地域密着のバス会社におけるスマートウェーブの
ＩＰ無線ソリューションの導入効果を、以下の３つの視点で説明させていただきます。

ＭＣＡ無線機よりも費用対効果を向上させられる

　一般的には、ＭＣＡ無線からＩＰ無線に切り替えることで、以下の費用が不要となり、またランニングコストの低減も期待できます。

免許更新の手間や費用が不要
アンテナなど屋外設置部のメンテ費用や故障リスクも消滅

　一方、ＭＣＡ無線からＩＰ無線に切り替えることで、以下のメリットを得ることができます。

全国広域で通話が可能となります
都市部では、商業施設のビル構内や都市高速道のトンネル内でも通話が可能
山間部でも、主要道を走行している間はほとんどのエリアで通話が可能

スマートウェーブの車載型ＩＰ無線機は移行がスムーズ

　スマートウェーブの車載型ＩＰ無線機はＭＣＡ無線からの移行がスムーズで、導入工数の削減も期待できます。

無線機の形状が同じであるため、車両への取付作業が容易。
車両の停止時間も少なく済みます。
マイク、取付金具等、周辺機器の流用が可能であるものが多くあります。
操作感が同じなので、現場の再教育なども不要です。

　また、スマートウェーブの車載型ＩＰ無線機SV-2000は、ＭＣＡ無線機と同じくアルミダイカスト筐体を採用。車載型の無線機に求められる堅牢性を実現しています。

取付ネジの位置、コネクター形状が同じである。

優れた動態管理システムを運用できるようになります

　車両の位置を把握することで、業務の高率化、迅速化が実現されます。これは、管理者、ドライバーの双方の負荷軽減にもつながります。
　特に、スマートウェーブの動態管理システムiGPS7plusは、15秒毎の精度の高い位置把握が可能。適切な判断、適切な指示を行うことができます。
　iGPS7plusは、ランニングコストがかかりません。また、無線機の台数に応じた費用増もありません。さらに、他システムとの連動も可能であるため、各業界のニーズに応じた発展をさせていくことも可能です。

出荷管理システムと連携させて運用している例

販売店のご紹介

横浜通信機様
スマートウェーブのＩＰ無線機はＭＣＡ無線周辺機器を流用できるため、ＭＣＡ無線機を使用しているお客様に対し、費用及び運用面での負担の少ない提案をできる商品です。
動態管理システムもオンプレミス型を導入する事で、無線台数に乗じたランニング的な費用負担なくご使用頂く事ができるので、車両台数の多いお客様には非常に好評です。

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